ジェットジュエリーは、ヴィクトリア朝時代に盛んに身につけられるようになった希少なジュエリーです。ヴィクトリア女王の在位期間の後半、女王が夫君を亡くした後、喪に服し、ジェット(黒玉)を身に着けていたためですが、もともとジェットは青銅器時代より広く採掘され、数珠やその他の宝飾品を作るのに使われてきました。イギリス沿岸部の町、ホイットビーがジェットのもっとも人気の生産元であり、ローマ時代よりそこで大規模に採掘されてきました。
ジェットは準宝石用原石です。有機の鉱物で、漆黒の美しさを有しています(褐色のものも存在)。ジェットはまたその組成において、真鍮や金属光沢を生み出す黄鉄鉱の含有が特徴ともされています。
ジェットは本来、何百万年にもわたって化石化した木材です。ジェットには、 硬いものと柔らかいものの両方があります。質のよいジェットは、何千年もの間、宝飾品を作るのに使われてきました。ヴィクトリア朝時代におけるジェット人気の最盛期には、ジェットのジュエリーやその他の装飾品を作る工場が、およそ200件あったと言われています。
ヴィクトリア朝時代、ジェットはその地味で控えめな見た目ゆえ、モーニングジュエリー(服喪装身具)として主に使われました。もちろん、ヴィクトリア女王が身に着け始める以前から何千年にも渡り、宝飾品の素材としてすでに人気を誇っていましたが、19世紀に入り、その時代のスタイルに合わせる形で、ジュエリーとしての地位を確立したのです。
最高品質とされるものは、一般にひびのないもので、職人の手により芸術的に加工されたものです。ジェット製品の表面には、彫刻や繊細な研磨やカットが施されています。
ジェットは非常に軽く、また着用時の不快な冷感がありません。日本人の肌や髪色に映える漆黒のジェットは、ブラックフォーマルのみならず、普段のおしゃれからドレスアップのシーンまでご利用いただけることでしょう。
ジェットジュエリーには、多種多様なネックレス、ブローチ、ブレスレット、イヤリング、指輪、髪飾りなどが含まれます。ヴィクトリア朝時代から、ジェットはモーニングジュエリーとして愛用され、しばしば地味な宝石として価値を示してきましたが、その時代のスタイルに従って、華やかで凝った作りのものも受け入れられてきました。
MATSUWAKAでは、シックでシンプルなジェットアクセサリーを中心に扱いながらも、熟練の職人による確かな研磨技術で個性的なカットを施したアイテムまで幅広く取り揃えています。軽く、優しいぬくもりのある格式あるジェットは、モーニングジュエリーのスタンダードとして貴方の人生に間違いのない安心を与える存在です。
モーニングジュエリーとしてはもちろん、フォーマル、お呼ばれから普段使いのアクセサリー用途まで、
流行・季節・年齢を問わず気軽に身につけていただけます。